研修会に参加しました


9月10日に開催された 第58回〈暮らしの中の看取り〉準備講座「=地域コミュニティにおける食支援=その食形態は対象者の口に合っていますか?〜フードスタディを体験、マスターして明日からの食支援を進化させよう〜」に参加しました。

 

新型コロナウイルス感染症の拡大で延期していましたが、待ちに待った牧野日和先生(愛知学院大学健康科学部準教授)の講座が開催され、医療介護従事者だけでなく一般市民の皆さんも参加し、皆で集合しフードスタディが実現しました。

 

フードスタディとは、嚥下調整食の確認会のことですが、ただの試食ではありません。

牧野先生の指示に従って患者さんの実際の口やのどの動きを真似た状態で食べることを体験します。

様々な食品を食べ方を変えて実食することで、食事介助をする時の患者さんに合っている物かどうか確認・評価しました。

当日は嚥下調整食を開発販売されている企業からたくさんの食品をご提供いただき、試食することができました。

 

見栄えがよい、美味しい、これは食事の基準で当然のこと。食形態と食機能「まるのみ」「押しつぶし」「すりつぶし」を対応させることは非常に難しいですが、介護食品の分類のユニバーサルデザインフード(UDF)、日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021(学会分類)についてより理解を深めることができ、実際に食べ方を変えての実食を体験しました。

 

牧野先生は、対象者の食べる機能の低下や障害を調理によって補うこと、対象者が有している機能を食事によって引き出し維持させることが大切であること、「UDF」や「学会分類」も完全ではなく、対象者の状態に合わせた手元調整が必要であるということなどを力説されていました。

 

牧野先生の話術に惹き込まれ笑顔あふれる講座となり、あっと言う間に時間が過ぎすぐに実践しようという思いになれる貴重な講習会でした。