研修会に参加しました


2022年4月3日に福岡で開催された、日本歯科大学 口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長 菊谷 武 先生

による講習会「裏から読み解く口腔機能低下症ー 歯を抜く歯医者は良い歯医者? ー」に参加しました。

 

「口腔機能低下症」が保険導入され、口腔機能低下症を診断したら、要介護にならないために機能訓練を提案し生活指導をします。しかし、現実的には低下症の症状が出ているということは、ピンピンコロリとはいかなくなったサインだともいえます。

そのため思い切って、要介護になることを想定した口腔管理に大きく舵を切るのということの重要さを力説しておられました。

 

今後、歯科疾患の発症や重症化が加速することが予想されるため、メインテナンス間隔を短くするべきであるし、抜歯を必要とする歯はなるべく早く抜歯をした方が良い。なぜなら、次、その患者さんに会うときは枕元かもしれないからであるとのこと。

先生はこれを「口の終い」と表現されています。

 

実際、とりあえず痛みがないために状態の悪い歯をずっと残しておいて、その間に要介護状態になり歯科に通院できなくなってしまい、抜くに抜けなくなって困るという状況が増えているそうです。

裏から読み解くと口腔機能低下症を通して違った景色が見えてくる、とても興味深い講演会でした。

 

コロナ禍久しぶりの会場参加での講習会で参加人数の制限もあったため、講習の合間に菊谷先生といろいろとお話をさせて頂き、アドバイスもいただき、大変充実した講習会でした。